「うちの子、勉強も運動も全然やる気ないんだけど…」
「何を言っても言うこと聞かない…」
「将来が不安で、つい子どもを責めてしまう…」
そんな悩みを抱えている親御さん、多いのではないでしょうか?
現代社会は、子どもたちを取り巻く環境が複雑になり、親御さんも様々なプレッシャーを感じながら子育てに奮闘されていますよね。
しかし、そんな悩みを解決するヒントが、実はアドラー心理学にあるのです。
アドラー心理学は、「人生の課題は自分で解決できる」「自分は価値がある」という考えに基づいた心理学です。
アドラー心理学で子育てをすると?
- 「自分はできる」という自己肯定感を育てる。
- 困難にも立ち向かう勇気が育つ。
- 自分の意見を自由に発言することができる。
- 責任感や協調性が育つ。
アドラー式で子育てをすると、子供だけではなく、親御さんにも様々な良い影響をもたらすとされています。
子育てで悩んでいる親御さんの参考になれば幸いです。
親子で一緒に成長するアドラー心理学の公式サイトはこちらです。
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[この記事でわかること]
- アドラー心理学の基礎理論
- アドラー式子育ての実践方法
- アドラー式で子育てをする時の注意点
アドラー心理学の子育てがもたらす効果
- 子どもが自信を持つようになる
:アドラー流子育ては、子どもたちの自己肯定感が上がります。親は子供を「成長の主人公」として扱い、彼らの努力や成果を積極的に評価します。このサポートにより、子供たちは自信を持ち、自分の能力を信じるようになります。 - 子どもが自立するようになる
:子供たちは自らの決定を下し、独自の目標を追求する能力を身に付けます。 - 子どもが社会に貢献できるようになる
:子供たちは社会的な責任感を持ち、自らの行動が周囲の人々に与える影響を理解し始めます。 - 親子関係が良好になる
:親子間の絆が強化され、コミュニケーションが円滑になります。
アドラー心理学の5つの基礎理論
アドラー流子育てにおける、基礎となる重要な「5つの基礎理論」についてぞれぞれ解説していきます。
【目的論】過去より未来!!
「目的論」とは、人は過去の経験によって行動が決まるのではなく、未来をどうしたいかという「目的」によって行動を選択しているという考え方を指します。
つまり、「自分はできる」「自分は価値がある」という自己肯定感に基づいて、主体的に人生を切り開いていくことが大切になります。
2. 実践編
- 子どもの話をよく聞き、共感する
- 子どもの「できたこと」を褒め、認める
- 子どもの「やりたい」を応援する
- 失敗しても大丈夫と励まし、チャレンジを促す
- 親自身が「未来志向」を持つ
子どもの行動の背景にある「目的」を理解することで、子どもの気持ちに寄り添い、適切なサポートをすることができます。
3. 注意点
- 子どもの行動の目的を過度に詮索しない
- 子どもの努力を認め、結果を評価しない
- 子どもの成長を焦らない
子どもの主体性を尊重し、子どものペースで成長を見守ることが大切です。
【個人の主体性】親はあくまでもヘルプに徹する!
アドラー心理学では、個人を「分割できない全体」としてとらえます。
心と身体、意識と無意識、感情と思考など、一見矛盾しそうな要素が、全体として調和し、ひとつの目的に向かって働いていると考えられています。
これは、あたかも自動車のアクセルとブレーキのように、互いに相反する役割を担いながらも、安全な走行という共通の目的のために協力している関係性に例えられます。
心と身体の調和が取れている状態とは、心身の健康を意味します。意識と無意識の調和が取れている状態とは、直感と論理がバランスよく働いている状態を指します。感情と思考の調和が取れている状態とは、感情に振り回されることなく、冷静に判断できる状態を意味します。
実践編
- 子どもの行動の背景にある目的を理解する
- 子どもが自らの目的に向かって、心身の要素を統合的に活用できるよう支援する
- 子どもの主体性を尊重し、強制ではなく自発性を引き出す
例えば、子どもが泣いているときは、単に感情的な表現だけではなく、何か目的があって泣いているのだと考えます。その目的を理解し、子どもが自らの力で解決できるよう寄り添うのです。このように、子どもの主体性を信じ、子どもが自らの力で成長していけるよう支援することが大切です。
注意点
- 子どもの主体性を尊重しすぎて放任につながらないよう注意が必要
- 子どもの発達段階に応じて、適切な支援のタイミングと方法を見極める
- 子どもの目的が適切かどうかを見極め、必要に応じてアドバイスする
子どもの主体性を信じつつ、状況に応じて適切な支援をすることが重要です。子どもが自らの力で成長していけるよう、寄り添いながらも必要な指導をしていくことが求められます。
「社会統合論」一人じゃない!
「社会統合論」は、人間は社会的存在であり、対人関係を通して自分自身を成長させていくという考え方です。
従来の心理学では、個人の内面に焦点を当て、個人の問題を個人の原因によって説明しようとしていました。
しかし、アドラーは、人間は孤立した存在ではなく、常に社会の中で生きていると考えたのです。そして、人間の行動は、対人関係における課題解決を目的としていると考えました。
社会統合論によれば、人間が抱えるあらゆる問題は、対人関係における課題であると捉えることができます。
この考え方を子育てに活かすことで、子どもが「自分は社会の一員である」という意識を持ち、社会貢献の喜びを味わうことを促すことができます。
実践編
- 家事や地域活動など、「みんなで協力して何かを成し遂げる」経験を子どもにさせてあげましょう。
- 困っている人を助けたり、社会に貢献したりしている人の話を子どもに聞かせてあげましょう。
- 子どもが「誰かの役に立てた」ときには、しっかりと「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
注意点
- 子どもを「無理やり」ボランティア活動に参加させたり、「社会貢献」を強制したりすることは、逆効果になる可能性があります。
- 子どもが「誰かのため」に行動するだけでなく、「自分も」という主体性を育むことが重要**です。
【仮想論】子供と一緒に仮想体験!
「仮想論」は、「もし~だったら、どうする?」と想像力を使って問題解決を図る考え方です。
この考え方を子育てに活かすことで、子どもが「自分にはできる」という自己肯定感を高め、困難な状況にも積極的に取り組むことができるようになります。
実践編
子どもと一緒に「仮想体験」をしてみましょう。
- 子どもが何か問題を抱えたとき、「もし~だったら、どうする?」と想像力を使って問題解決を一緒に考えてみましょう。
- 例えば、「テストで点数が悪かったら、どうする?」、「友達と喧嘩しちゃったら、どうする?」など、具体的な状況を想定して話し合いましょう。
- 大切なのは、正解を見つけることではなく、子ども自身が「自分にはできる」という自信**を持つことです。
注意点
- 子どもの意見を否定したり、正解を押し付けたりしないように注意しましょう。
- 子ども自身が「どうすればいいか」を考えることが重要です。
【承認欲求の否定】子供の内面を引き出す
子どもは、周りの大人から承認されることで「自分には価値がある」と感じることがあります。しかし、アドラー心理学では、このような外部からの承認を求める傾向を否定的に捉えています。
アドラーは、子どもは誰かの期待を満たすために生きるのではなく、自らの内なる価値観に基づいて生きるべきだと考えていました。つまり、子どもの存在価値を外部からの評価に依存させるのではなく、子ども自身の内面に見出すべきなのです。
実践編
- 子どもに期待する「理想の子ども像」に囚われず、子どもの生来の個性や可能性を大切にする。
- 子どもが自分で考え、自分で選択できるよう支援する。親の期待に合わせて行動させるのではなく、子どもの自主性を引き出す。
- 外的な報酬や罰ではなく、子どもの内なる意欲を引き出すような働きかけをする。子どもが自ら学ぼうとする態度を育む。
- 子どもの感情を否定せず、共感的に受け止める。子どもが自分の気持ちを表現できる安全な環境を作る。
注意点
- 子どもの発達段階に応じて、適切な支援のタイミングと方法を見極める。
- 子どもの決定が危険や非行につながる場合は、適切にアドバイスする。
- 子どもの感情を受け止めつつ、望ましい行動を促すよう指導する。
- 親自身の承認欲求が強すぎると、子どもの自主性を阻害してしまう可能性がある。
子どもの自主性を尊重しつつ、状況に応じて適切な支援をすることが重要です。親自身の承認欲求にも注意を払い、子どもの健全な成長を促すことが求められます。
アドラー心理学の子育てに関するQ&A
Q: アドラー心理学の子育てを始めたいのですが、何からすればいいですか?
A: まずはアドラー心理学の基本的な知識を学びましょう。
Q: アドラー心理学の子育てがうまくいかない場合はどうすればいいですか?
A: 子育ては完璧ではありません。焦らず、ゆっくりと取り組んでいきましょう。
Q: アドラー心理学の子育てについてもっと詳しく知りたい場合はどうすればいいですか?
A: アドラー心理学に関する書籍やウェブサイトがたくさんあるのでチェックしてみましょう。
アドラー心理学に基づく子育てのポイントまとめ
ポイント
- 子供を「承認」する
- 子供に「勇気」を与える
- 子供に「責任」を与える
- 子供を「自立」へと導く
アドラー心理学に基づく子育てのポイントは、子どもを「承認」し、「勇気」を与え、「責任」を与え、「自立」へと導くこです。
まず、子どもを無条件に受け入れ、その存在そのものを認めることが大切です。
子どもは自分の価値を外部からの評価に依存しがちですが、親が子どもの内なる価値を信じ、子どもの良いところを認めてあげることで、子どもは自己肯定感を育むことができます。
次に、子どもが困難に立ち向かう勇気を持てるよう、励まし、支えていくことが重要です。失敗を恐れずに挑戦できる環境を整え、子どもの努力を評価し、前に進もうとする姿勢を認めてあげることで、子どもは自信を持って行動できるようになります。
そして、子どもに適切な責任を与え、自立心を育むことも欠かせません。子どもの発達段階に合わせて、自分で判断し、行動する機会を設けることで、子どもは自己決定力を身につけ、自立した人間へと成長していきます。
このように、子どもを無条件に受け入れ、勇気づけ、責任を持たせることで、子どもは自己実現に向けて歩んでいくことができるのです。
アドラー心理学は、子育ては勿論、日常生活やビジネス面においても活用できる万能な心理学です。
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